季節は冬。ふと、実家で飲んでいたあまざけを思い出したんです。
そういえば、あまざけってなんでお正月に飲むんだろう?
きっかけはそんな素朴な疑問でした。
もともとあまざけは、冬に限られた飲み物だった訳ではなく、夏の季語であり、歩き売する人がいるほど、季節問わず親しまれていた飲み物であったことを知りました。
あまざけの持つ多様性に魅せられて
全国各地の酒蔵や味噌蔵から取り寄せてみたり、スーパーに売ってあるあまざけを買い漁ってみたり。
そこで、ひとくちに「あまざけ」と言っても、つくり手によってまったく異なる味わい・口当たりになることを実感しました。
米糀あまざけの魅力をもっと広げたい
こんなに多様で、老若男女問わずたのしめて、かつ、身体にもよいとされている日本の伝統ある飲み物の魅力を、可能性をもっと広めていきたい。
そんな思いが募っていきました。
あまざけに対する声を聞きに
まずは、全国からあまざけを取り寄せて、
マルシェでの販売を実施。
直接お客さんと会話をすることで、
昔からある身近な存在だからこそ伝わりきっていない魅力や、
あまざけの知識があると実感しました。
一歩ずつ前へ
全国各地の米糀あまざけを飲み比べる中で、
偶然出会えた新潟の製造パートナーさん。
全面的に協力してもらいながら
2024年4月、
プロデュースした米糀あまざけ「KOMEGY」を
お披露目することができました。
米糀あまざけの持つ魅力が伝わるよう、
・朝に飲むという提案
・気分が上がるようなラベルデザイン
・あまざけ初心者でも飲みやすい口あたりと甘さ
にこだわり、できあがりました。
身近すぎて気づけなかった魅力
多様な選択肢やモノにあふれた現代。
もう一度、自分たちの身近にあるものや長くつづいてきたものが持つ価値に目を向け、
そのすばらしさを再定義したい。
あまざけの持つポテンシャルに気づくことができた今、
そんなことを思うようになりました。
『KOMEGY』が、米糀あまざけの魅力に気づくきっかけになれば幸いです。
プロデューサー
はやしゆう
サイバーエージェントに新卒で入社し、応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケにジョイン。日本酒蔵を運営する上川大雪酒造を経て、フリーランスとして活動。
2024年5月、株式会社こめだわらを創立し、現在に至る。