あまざけの種類:原料によるタイプの違い

あまざけの種類:原料によるタイプの違い

あまざけは、日本の伝統的な飲み物として古くから親しまれていますが、その製法や材料によって大きく二つに分けられます。米糀(こめこうじ)を使ったあまざけと、酒粕(さけかす)を使ったあまざけです。それぞれの特徴や違いについて詳しく見ていきましょう。

🌾 米糀あまざけ

特徴と製法

米糀あまざけは、蒸した米に米糀を加え、発酵させて作られます。このプロセスで、米のデンプンが糖に変わるため、自然な甘さが特徴です。アルコールを含まないため、子どもから大人まで安心して飲むことができます。また、ビタミンB群やアミノ酸、食物繊維など栄養素が豊富に含まれており、「飲む点滴」とも呼ばれるほどです。

味と風味

米糀あまざけは、自然な甘みと米の風味が感じられます。砂糖を加えずに作られるため、ヘルシーな甘味料としても注目されています。甘さは控えめで、後味もすっきりとしているのが特徴です。

効果・効能

栄養価が高く、特に、疲労を和らげたり美しい肌へ導くことに期待できます。また豊富に含まれている食物繊維やブドウ糖は腸内環境を整える効果もあります。暑い季節には冷やして飲むと、爽やかさが増します。

🍶 酒粕あまざけ

特徴と製法

酒粕あまざけは、日本酒を作る際にできる酒粕を溶かして作られます。酒粕にはアルコールが含まれているため、少量ながらもアルコール分が残ることが特徴です。また、砂糖や水を加えて調整されることが多く、甘さは調整可能です。

味と風味

酒粕あまざけは、酒粕の持つ独特の香りとコクがあります。砂糖を加えることで、米糀あまざけよりも甘く濃厚な味わいになることが多いです。温めて飲むと、身体が温まりやすく、冬の季節にぴったりの飲み物です。

効果・効能

酒粕には、たんぱく質やビタミンB群、ミネラルなどが含まれており、栄養価が高いです。また、酒粕特有のペプチドが含まれており、免疫力の向上や血行促進などの効果が期待されます。ただし、アルコールを含むため、飲み過ぎには注意が必要です。


💡 米糀あまざけと酒粕あまざけの見分け方

いずれも「あまざけ」と呼ばれていますが、その味や特長などに大きな違いがあり、まったく別物といってもよいでしょう。

【見分け方】
①米糀あまざけ→原材料に「米糀」が含まれる
②酒粕あまざけ→原材料に「酒粕」が含まれる

購入される際は、原材料名をチェック!

ちなみにKOMEGYは、国産米・米糀のみを原料としているため「米糀あまざけ」に分類されます。


同じ「あまざけ」でも全然ちがう!

米糀あまざけと酒粕あまざけは、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。米糀あまざけは、アルコールを含まず、自然な甘さと高い栄養価が魅力です。一方、酒粕あまざけは、濃厚な味わいと独特の風味が楽しめ、栄養価も高いですが、アルコールが含まれている点に注意が必要です。どちらも古くから愛されてきた日本の伝統的な飲み物であり、その時々の気分や体調に合わせて楽しむのが良いでしょう。